日本は発酵大国。発酵の過程に必要な「菌」たちが
過ごしやすい気温や湿度が暮らしやすく、
それぞれの地域によって特色があって、数え切れないほどの種類が存在します。
今日は「お漬物」全体でのおはなし。
その驚くべき栄養素を紐解いていきましょう。
お漬物といえば、浅漬・ぬか漬け・たくあん漬・高菜漬・千枚漬・しば漬・奈良漬・・・
日本人とゆかりが深い食べ物ゆえ、次から次へと出てきますね。
主な栄養素は、この6つ。
・食物繊維
・ミネラル(カリウム)
・乳酸菌
・有機酸(クエン酸)
・ビタミン(主にビタミンB1)
・機能物質(カプサイシン、アリシンなど)
この6つを説明していくと、またブログが終わらないので(涙)
食物繊維とミネラルをピックアップしてみます。
まずは食物繊維。腸活の代名詞ですし、
発酵ライフブログをご覧の皆さまには説明は不要ですね。
実は、お漬物になると、生の野菜(果実)よりも増加するという有難いオマケ付き!
それぞれの食物繊維含有量でみていきましょう。
生だいこんは、100g中1g程度ですが、たくあん漬になると、100g中3g以上となります。
生ごぼうは、100g中5g程度ですが、ごぼう味噌漬になると、100g中7g弱となります。
余談にはなりますが、日本人成人基準で、食物繊維を一日24g以上、
できれば1,000kcalあたり14g摂取しましょうというのが、理想。
しかしながら現実は、1日で約15g程度しか達成できていないのだとか。
次にミネラル。このミネラル分というのは、
生体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のもののこと。
無機質とも呼ばれています。
代表的なものはカルシウム、リン、カリウムで、
ナトリウム、鉄、亜鉛などもミネラルです。
体内に占めるミネラルの割合は、約5%と決して多くはありませんが、
生命活動を維持するうえでとても大事な栄養素。
ミネラルは体内で合成できないため食物からいただくことが必要で、
お互いが手をつなぎあって作用をしあうので、過不足があるのはよくないです。
ミネラルの代表格でもあるカリウムが、お漬物全般には多く含まれています。
カリウムは、成人の体内にもともと約200gが含まれているといわれていて、
大部分は細胞内に存在していて、細胞外液に多いナトリウムとバランスをとりながら、
細胞の浸透圧を維持したり、水分を保持したりするのに重要な役割を果たします。
その結果、血圧を下げる、筋肉や心筋の活動を正常に保つ、
便秘への働きかけ、老廃物の排泄の手助けといったような働きをしてくれます。
カリウムが多いお漬物をランキング形式(100gあたり)でお伝えすると
(ちなみに、食品群でいうとパセリが1000mg!)
ザーサイ680mg、きゅうりのぬか漬け 610mg キムチ 340mg、野沢菜漬 300mg、
べったら漬 180mg、奈良漬 100mg、しば漬 50mg といった感じです。
前述しましたが、
食物繊維とカリウムがカラダにいい!=お漬物をいっぱい食べよう!
というブログでは決してありません、
カロリー、糖質・脂質・たんぱく質、
ビタミン・ミネラルも、摂りすぎても摂らなさすぎもよくないです。
日々の生活の中で、チョコチョコっと取り入れてあげて
どれだけ無理なく心地よく続けていけるかが鍵。
カラダにやさしいお気に入りの発酵食品を見つけて
新習慣をはじめてみるってとってもステキなこと。
身近な視点からの新習慣、はじめてみましょ♡